- 2017年3月11日
劇団レトルト内閣「オフィス座の怪人」 生音ビシバシ、心地良く響く音楽劇
何が縁になるか分からないものです。 今日は仕事を終えて天王寺へ。実は、来週土曜日(3/18)から始まる天王寺動物園の「イ……
劇団P・T企画の公演「秘められた恋文」に行って参りました。
劇団P・T企画は大阪を中心に、主にミステリ作品を参加型演劇として公演している劇団。
参加型ってなんやねん!? という方は、最近流行の脱出ゲームのような感じと言えば良いでしょうか?
目の前の芝居を観るだけではなく、そこで出される謎を、観客が一緒に解き明かしていくというスタイルです。
今回の題材は、日本を代表する名探偵・明智小五郎。
手紙に隠された謎に70人の観客とともに挑戦です。
弟を亡くしたばかりの蕗屋誠一郎が遺品整理の際に見つけた手紙。
それは、ごくありきたりな手紙のようだが……
観客は、その蕗屋氏から手紙に隠された弟の真意を解明して欲しい依頼されたという設定。
そして、その依頼された者の中に明智小五郎もいる訳です。
問題編では、蕗屋が明智に手紙を渡し、亡くなった弟と手紙の相手、従姉妹の雪絵とのやりとりが演じられます。
19通の手紙のやりとり。中身は時候の挨拶や弟の体調を案じる雪絵の言葉。
蕗屋は「全く分からない」と頭を抱える中、明智は「これは恋文です。」とあっさりと言い切ってしまいます。
と、いうところで問題編終了。
ウチを含めた観客は、解答編が演じられるまでの15分間の間に、手紙に秘められた弟の真意は? を答えます。
私の後ろに座っている若いカップルは「全然分からない」と二人で言い合っています。
…………が、ウチ、明智が呟いた一言で、珍しくひらめいたのです。
この暗号は……解ける。
さっそく、その法則に当てはめてメッセージをあぶり出してみると、3文字目で間違いないことを確信。サクッと答えを書いてスタッフに手渡しました。
そして、解答編が演じられます。
見事に正解でした。7回目の挑戦にして初の完全勝利!
今回の公演では70名の観客で、正解を出したのが26名、そして、正解を導き出す根拠まで説明できたのが4名。
4名は名探偵ということで、ささやかながらの商品が贈呈。
今回はマカロンと、明智小五郎バッチ(笑 )でした。
明智小五郎より商品を頂き、がっちりと握手を交わします。
もうね、嬉しいのなんの。
今までの6回の挑戦は、犯人を間違えたり、犯人があってても推理の根拠が間違えていたり足りなかったりで、くそーっと思っていたのですが、他の観客の「おぉ~!」という声が、こんなにこそばゆく嬉しいとは。
P・T企画さんのミステリ傑作編は、エラリー・クイーン、エルキュール・ポワロ、ミス・マープル、明智小五郎、火村英生といった名探偵の活躍を観ることが出来ることもそうですが、舞台が劇場じゃないってのも面白いところ。
この日は天神橋1丁目のアートギャラリーフジハラビルでした。こういうレトロな建物や、雰囲気のあるレストランでミステリ劇が演じられます。
今回は安楽椅子版ということで、俳優が演じるものを観て推理するスタイルですが、捜査版では実際にその舞台を捜索して証拠を集めたりします。ますます脱出ゲームみたいな感じですね。
唯一の難点というか残念なところは、芝居が短いということ。
基本的にミステリ作品の謎のエッセンスだけを引っ張ってきているので、上演時間は問題編で30分、解答編が15分といったところ。もう少しガッツリと演技も楽しんでみたいなぁ……と思ってしまいます。
とは言え、ミステリ好きの方なら、自身が知っている名探偵が登場する公演には一度行ってみてはいかがでしょうか?
ウチは最初にいったエラリー・クイーンで、「そうそう、エラリーってこんな感じやよね」と思ってしまったクチ…………あ、そういや日本語喋ってるのにねぇ(笑)
ちなみに次回の公演は9/18~23。劇団オリジナルの探偵が登場する捜査版。舞台は西区役所の側の細野ビルヂング。
おぉ、あそこの建物の中、捜索してみたいなぁ。楽しみにしています。
[…] 、この建物がなかなか素敵です。大正12年建築で、現在はギャラリーやデザイン事務所が置かれていて個展を開かれたり、ウチが好きな劇団P・T企画もここでお芝居をしたりしています。 […]
[…] で、天神橋筋一丁目にあるフジハラビルへ。今回の「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」には参加していない建物なんですが、この建物がなかなか素敵です。 大正12年建築で、現在はギャラリーやデザイン事務所が置かれていて個展を開かれたり、ウチが好きな劇団P・T企画もここでお芝居をしたりしています。 […]