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乱読・雑読

  • 2014年12月7日

一筆「少女キネマ」夢と妄想の詰まったファンタジー

一筆と書いて「にのまえ はじめ」と読む。タイトルと装丁と、著者の名前に大好きな厨二病臭を感じたウチ。著者のことは全く知らずに、さっそく読んでみることに 読み終えてから著者のことを調べてみると、ゲームメーカー「ニトロプラス」に所属するクリエイターで、「魔法少女まどか☆マギカ」の小説版を書いた方とのこと […]

  • 2014年11月9日

小路幸也・宮下奈都「つむじダブル」兄妹の思いの詰まった合作小説

今回は「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」の一冊です。小路幸也さんは「東京バンドワゴン」シリーズで有名。ウチの三弟や母がハマっているらしいのですが、私はまだ未読。でも、「蜂蜜秘密」「モーニング」とか、最近では「残される者たちへ」を読んでいて結構好きな作家さん。宮下奈都さんは……1冊くらい読んでいそう […]

  • 2014年11月5日

宵野ゆめ「グイン・サーガ134 売国妃シルヴィア」時代は流れる

栗本薫さんが亡くなられて亡くなられてはや5年。130巻で未完のままで中断したグイン・サーガは五代ゆうさん、宵野ゆめさんという二人の語り手によって引き継がれ、昨年から続巻が出版されるようになりました。 五代ゆうさん、宵野ゆめさんと各一冊ずつ読んでみて、もちろん栗本薫さんとは語り口は違いますが、どちらに […]

  • 2014年10月26日
  • 2014年10月26日

穂高明「夜明けのカノープス」

図書館に行ったら、「一冊は読んだことのない作者のものか、ジャケ買いしそうな装丁のものを」というのを永らく続けています。これはそんな一冊。星空のバックの装丁に惚れたのと、かつてのPC自作派のワタクシ「カノープス」の文字に釣られました。 叶わぬ恋、さえない仕事、ねじれた家族と―めんどうな自分。その星を見 […]

  • 2014年10月26日
  • 2014年10月26日

坂木司「和菓子のアン」

娘の中学校を訪れたときに、「最近読んだお薦めの本」を木の葉の形で紹介している展示がありました。漫画やライトノベルが中心で、「あぁ、ウチが小中学生の頃に読んだような話が並んでいるなぁ……」と思って眺めていたら、偶然にもついさっき読み終えた作品がありました。坂木司さん「和菓子のアン」このお薦めを書いた生 […]

  • 2014年9月21日

伊坂幸太郎「死神の浮力」怖いけど怖くない

2004年に第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「死神の精度」の続編。 名字に町や市の名前がついた美男、美女で、やたらと音楽に興味を持っていて、話すとなんだかずれている……そんな人を見つけたら、その人は死神かもしれません。 死神は調査部から指示された人物の前に現れ、1週間の調査の後に対象者の […]

  • 2014年9月4日

柏木ハルコ「健康で文化的な最低限度の生活 1」読んでみた。

第二十五条  すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。 連載開始当初から公務員クラスタ、特にウチらケースワーカーの間でかなりの話題になっていた柏木ハルコさんの「健康で文化的な […]

  • 2014年8月31日

雑読雑記:「綾辻行人殺人事件 主たちの館」

1980年代後半から90年代にかけて本格ミステリの旗手として活躍した綾辻行人が推理イベント「ミステリーナイト」内で殺害された……という趣向の推理イベントのノベライズ&イベントの紹介本。 なんたって、綾辻行人さんですからね……学生時代に「館シリーズ」にハマったウチとしてはついつい本を手に取った次第

  • 2014年8月12日

有栖川有栖「江神二郎の洞察」

1990年代に続けて本格推理小説を書き続けていた有栖川有栖さんの「学生アリス」シリーズ初の短編集。 著者のデビュー作「月光ゲーム」は、学生時代に読んでのめり込んだのですが、「孤島パズル」、「双頭の悪魔」と執筆されたあとは、犯罪心理学者・火村英生が探偵役をつとめる「作家アリス」シリーズが中心でなかなか […]