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乱読・雑読

  • 2016年1月8日

五代ゆう「グイン・サーガ137 廃都の女王」

栗本薫さんが死去して未完となったグイン・サーガの続編を書き継いでいくプロジェクト。五代ゆうさんが記す3冊目のグイン・サーガ137巻は魔都フェラーラを旅するスカールの物語です。 黄昏の国の女王である大鴉のザザとノスフェラスの狼王ウーラに導かれ、スカールとスーティは黄昏の道をゆく旅人となった。リー・ファ […]

  • 2015年12月6日
  • 2015年12月7日

加藤昌史「人の前に出る仕事の人へ。」常に上機嫌であれ

著者の加藤昌史さんと劇場で声を交わすようになって10年くらいになります。 上川隆也さんが以前所属していたことで有名な演劇集団キャラメルボックスの旗揚げメンバーで現在はプロデューサーとして活躍される加藤さんは、「上のもん出てこいっ!」と言われるよりも前に誰よりも真っ先にロビーに立ち、公演当日に台風が直 […]

  • 2015年10月11日

相沢沙呼「ロートケプシェン、こっちにおいで」

やっと酉乃の本心を受け止めることが出来たと思ったクリスマスのあの日。勢いと雰囲気の力を借りて告白した僕は、なんと彼女の返事はおろか、連絡先さえ聞き忘れたまま冬休みに突入してしまった。もしかして迷惑だった?悶々と過ごす僕に、新年早々織田さんたちからのカラオケの誘いがかかる。そこで起こったちょっとした謎 […]

  • 2015年9月6日

河野裕「いなくなれ、群青」喪失感を慈しむ

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。 階段島と呼ばれる奇妙な島に暮らす七草。いつもよりも早い時間に目覚めた彼が、気まぐれで海沿いの道を歩いていると目の前に知った女性が現れた。 […]

  • 2015年7月26日

中山七里「さよならドビュッシー」

ピアニストを目指す遙、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指 […]

  • 2015年7月5日

三部けい「僕だけがいない街 6」上質のミステリとタイムリープ

また恐ろしい巻末のヒキやな…… 以前に取り上げた漫画をもう一度取り上げます。三部けいさんの「僕だけがいない街」、マンガ大賞2014年2位、2015年4位。間違いなく面白いんだけど、もしかしたら実はこの面白さに気づいている人はもっともっといてええんやないの? と思わせる作品です。

  • 2015年6月28日
  • 2015年6月28日

辻村深月「ハケンアニメ!」こんなに面白いなんてズルい!

ズルい。こんなに面白いなんてズルい ついこの間、大崎梢さんの「クローバー・レイン」が、今年読んだ小説の中で一番て書いたのに、前言撤回します。「ハケンアニメ!」ダントツで今年読んだ作品で一番です。本当にズルいです。 伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー […]

  • 2015年6月21日

市川拓司「ねえ、委員長」 実らない初恋の物語

ミリオンセラーになって映画化もさらた「いま、会いにゆきます」や、「そのときは彼によろしく」などで有名な市川拓司さんの作品集。図書館の返却棚の一番前に置いてあったので、ついつい手にとって読み始めたらついつい3編とも読んじゃいました。

  • 2015年6月14日

大崎梢「クローバー・レイン」 仕事を通じて伝えたいこと

元書店員の大崎梢さんの作品は、本好きの人にとっては本屋さんや出版関係の事情が伺えて面白い。「配達あかずきん」から始まる成風堂書店事件メモシリーズで好きになった大崎梢さんの作品で、読んでいないものがあったので図書館で手に取ったのですが、返却日が来たのに読んでなかったので今朝、読み始めたらもうガッツリそ […]

  • 2015年6月13日

森川智喜「スノーホワイト」 おとぎ話とチートな探偵

毎度おなじみジャケ買いの一冊。タイトル通り、白雪姫をモチーフにしたカバーデザインで、ついつい手に取ってしまったのですが、これがまたなかなか面白かった。 「真実を映し出す鏡」をもつ反則の名探偵・襟音ママエは、舞い込む事件の真相は分かるが、推理は大の苦手。ある事件が縁で顔を合わせた探偵・三途川理が、窮地 […]